Extra Report 14_11.

『G20シリーズ&アンサーウェッジ・パター&シドニーパターの新製品発表会に行ってきました!その11』

【軟鉄鍛造「アンサーアイアン」にウェッジがラインナップ!】
G20シリーズの紹介、お楽しみ頂けましたか?
次は8月12日発売予定の新モデル「アンサーウェッジ」にクローズアップしますよ!
発売前からピン契約プロのハンター・メイハンが使用してちょっと話題になってましたね。はてさて、このシンプルな外見にどんな機能を隠しているのでしょうか…
まずこのウェッジの開発経緯ですが、やはり当然といいましょうか、
アンサーアイアンユーザーからの要望に応える形を取ったとのことでした。
そうなると既存モデルである「ツアーSウェッジ」との差別化も大事になってきますが、
その辺もきちんと考えられていて「ほほぅ」と感じることが多かったですね。
アンサーウェッジのデザインコンセプトはこちら。記載はされていませんが、ツアーSより低弾道で高スピンというのもコンセプトのひとつ。
ちなみに今回も「アンサーアイアン」と同様、
外観はシャープながら易しく打てるクラブに仕上がっています。
シンプルな見た目にさりげない工夫が施されていて、見所は盛りだくさんですよ。
アンサーウェッジに搭載されている機能一覧。ウェッジで多彩なショットを打ち分けられる方にとってはかなり魅力的ですよね。
まず、アンサーアイアンとの最大の相違点はバックウェイトの有無。
アイアンではフェース背面にCTP※1とウェイトが装着されていましたが、
アンサーウェッジにはCTPもウェイトも存在せず
厚みを感じるバックデザインになっています。
アンサーアイアン(左)はバックフェースにウェイトが装着されているが、アンサーウェッジ(右)にはウェイトが装着されていない。
またソール全面にタングステンが使われている「アンサーアイアン」とは異なり、
「アンサーウェッジ」ではソールのトゥ側にのみタングステンが使われています。
ご覧の通り、ウェッジとアイアンではタングステンの入れ方が大きく異なります。タングステンの挿入箇所・量を変えることで重心を適正な位置にしているわけですね。
アンサーウェッジは低い弾道を獲得するためにネックが長くなっているのですが、
ネックが長いと重心の位置がヒール寄りになってしまいますよね?
すると球が捕まりすぎてウェッジとしては扱いずらいものになってしまいます。

この問題を解決するためソールのトゥ側にのみ比重の大きいタングステンを入れ、
長いネックとの重量バランスを相殺しているわけです。


フェース背面のキャビティはトゥ側とヒール側で深さが異なります(トゥ側の方が浅い)。これは重心位置の調整と、フェースを開いた際の打感を向上させるのが目的とのこと。
さて、次はキャビティ部分に注目していきましょう。
アンサーアイアンのキャビティは2箇所設けられていますが、
このキャビティ、トゥ側とヒール側で深さが異なっています。
(トゥ側のキャビティの方が浅いため、フェース面が厚くなっています)

これは重心位置の調整のほかに、
フェースを開いてボールをインパクトした際に、まるで芯を食った時のような心地よい打感
を実現してくれるとのことでした。
フェースを開くとボールはトゥ側のフェースを通過していくため、
トゥ側のキャビティを浅くしてフェースを厚くし、打感を向上させたということのようです。
アンサーアイアン同様、ウェッジに関しても打感には相当こだわっていますね。

フェースを開いて使った場合に打感が良い理由はもう一つあります。
その秘密がこの「スタビリゼーション・バー」。フェースを開いて使うとボールはヒール側からトゥに向かって抜けていきますが、そのライン上にこのバーが設けられています。
この画像だけだといまいちイメージが掴みにくいと思いますので、
もう1枚、上から構えたときにこのバーがどの辺りに位置するか説明しますね。
スタビリゼーションバーはこのような形で入っています。フェースに乗ったボールの軌道部分を肉厚にすることで、飛距離や方向を安定させるわけです。
ちなみにソールの形状自体もフェース開閉に適した形になっています。
これは52度なのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、トゥ側のソールは広く、ヒール側のソールは狭くなっています。フェースを開け閉めしやすいソールデザインです。
トゥ側が広くヒール側が狭いこのソールは「テーパードソール」と呼ばれているそうです。
ピンにはこれまで色々なウェッジがラインナップされてきましたが、
ソールがテーパードになっているのは恐らく初めてじゃないかなと。
考え方として近いのは「M/Bウェッジ」の「バリアブルソール※2」くらいですね。



【標準シャフトに「ダイナミックゴールド スピナー」を採用!】
そしてアンサーウェッジに標準装着されるシャフトですが、
今回はなんと「ダイナミックゴールド スピナー」が選択できるようになりました。
アンサーウェッジ標準装着の「ダイナミックゴールド スピナー」。シャフトの途中がくびれたデザインで、ウェッジ専用の特殊なモデルです。
このシャフト、その見た目もさることながら機能が素晴らしく、
以前から当店ではオプションシャフトとして選択可能にしていました。
このシャフトの特徴2つを挙げてみますね。

・シャフトのくびれがヘッドの入射角を鋭く
 シャフトの根元部分を大きくくびれさせることで、
 最もしなる部分をシャフト先端ではなく根元に持ってくることができます。
 通常のシャフトよりも遥かに根元が柔らかくなるため、
 ヘッドの入射角が鋭くなります。
 
 その結果、ボールの打ち出し角度は平均1.5度低くなり、
 スピン量はダイナミックゴールドと比べて最大1000回転増加。
 低く打ち出して止めるプロのようなショットが可能になりました。

・特殊素材の挿入で心地よい打感
 ダイナミックゴールド スピナーはシャフト内部に特殊素材が挿入されています。
 「Feel Enhancement Optimizer」と呼ばれるこの素材のおかげで、
 インパクト時の打感が心地よいものになっています。


アンサーウェッジはヘッド自体が低弾道・高スピンを意識したものになっていますので、
このスピナーと組み合わせればアプローチでよりラインを出しやすくなります。
従来のウェッジと違って無料で装着できますから、これは狙い目でしょう。

ちなみにその他の標準シャフトとしては、
「TFC 330i」「N.S.PRO 950GH」「CFS」がラインナップされています。



【どんなユーザーに向いているか】
左からアンサーアイアン3番、7番、PW、アンサーウェッジ52度、60度。アンサーウェッジがロングネックになっているのは顕著にわかりますね。
もちろん現在アンサーアイアンを使っている方はマスト(必須)だと思います。
専用にラインナップされたウェッジですから顔の流れもベストマッチですしね。

CTPと樹脂製のバックウェイトが無いので打感はやや硬質な感じでしたが、
ウェッジというクラブの特性上フルショットする局面は少ないので、
これはそれほど気になる点ではないかなと。

全体としてこのウェッジは初心者から上級者まで使えると思いますが、
搭載された機能を活かしきれるのは中・上級者といえるでしょう。
特にフェース開閉して使うことをかなり意識して設計されているので、
ツアーSのソール形状に違和感がある方は検討してみてもいいかもしれません。
というわけで、ツアーSとのプレーヤーテスト比較結果をご紹介。初速、スピン量、飛距離はアンサーが上回り、打ち出し角度はツアーSの方が高くなっています。
ともあれ、アンサーというシリーズに共通するのは、
「シャープな見た目の割に易しい」というところですね。
元々ピンのクラブはそういった傾向が強いのですが、
このシリーズはそれがより先鋭化されている感じがします。

ロングネックですが決して難しいウェッジではないので、
打ってみてフィーリングが良ければ決める、というやり方でも問題無いと思います。
(実際のところ、アンサーアイアンも初心者から上級者まで人気でした)



アンサーシリーズにパターが登場!7種類ものアンサーがラインナップ!

このページについて呟く このページをフェイスブックで友達に紹介する