Extra Story 02.

「Answer」ではなく「Anser」。その秘密とは?

ピンの創業者カーステン・ソルハイムは、「 1-A 」パターを完成させた後も
更なる理想のパターを求め 「 2-A 」「 3-A 」(※1)と試行錯誤を重ねていきました。
そして「 1-A 」パターが生まれて約7年、1966年についに完成したのが

 『 ANSER(アンサー) 』

という名前のパターです。

現在では『 ピン形 』と固有名詞で呼ばれているほど有名なこのパター形状。
その名前にはカーステン・ソルハイムが試行錯誤の果てに求め続けた「答え」が
この形である、という深い意味を含んでいるのです。

また、この『 ANSER 』というつづりにも若干不思議なものがありますね。
『 答え 』を意味する英単語のつづりならば『 ANSWER 』になるはずです。
なぜ『 W 』が抜けた『 ANSER 』という表記になっているのでしょうか?

実は、その理由はシンプルかつ単純なものでした。
当時は現代のような精巧な刻印方法が確立されていなかったため、
パターに『 ANSWER 』という長い文字を刻印することができなかったというのです。
まさに偶然の産物。もし当時のANSERに『 W 』を彫るスペースがあり、
現代と変わらない精巧な刻印方法が確立されていたとしたら、
今頃は『 ANSWER 』と表記されていたことでしょう。

また、この『 ANSER 』は発売後40年経った今も現役で、
もちろんピンの最新モデル『 G5iパターシリーズ 』でも健在。
『G5i Anser』はあのCRAZ-Eと並んで当店でも人気の高いモデルです。

さらにアンサーは40年の月日で幾度ものマイナーチェンジを重ねており、
トップブレードの厚みやソール角度、Rなどはモデルごとに変わっています。
これは常に『 ANSER 』がゴルフを愛する人々の『 答え 』であり続けるために、
モデルごとに最善の改良を施し続けているからなのです。

こぼれ話
このとき『 W 』の字を取ってしまうことを提案したのは、
カーステンの奥さんであるルイーズさんだったそうです。
既に500勝以上を挙げている超名作パター『Anser』の名前の由来に、
創業者の奥さんが関わっていたというのはちょっと驚きです。
家族経営の多いアメリカならではという感がありますね。

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